eX-MEN 第5話 「タンクトップの男」

 

 

牛乳を一気に飲み干し、パンツを下ろす。

 

おれはうんこを漏らした。

 

タンクトップの男が携帯ウォシュレットをこちらに投げてきた。こいつやる気あるのか??

 

牛乳「余裕こいてること、後で後悔するぜ・・・!」

 

「そうだと面白いな」

 

俺はウォシュレットを使い終え、ズボンを履いた。

 

牛乳「いつまでそっち向いてんだ・・・よ!!」

 

次の瞬間、牛乳飲みたいは男の背後に瞬時に回り、背中にパンチを入れようとした。

 

牛乳(流石にこのスピードにはついてこれまい!)

 

しかし。 

 

牛乳「なに!?!?反応できるのか!?」

 

パンチは男の拳の中にあった。

 

「お前のスピードはその程度か。張合いがなくて残念だよ。」

 

男は俺の拳を離そうとしない。俺は全く抵抗できなかった。

 

「お前はパワーもないのか。」

 

牛乳「くっそ・・・!!」

 

謎の男はもう一方の手でおれのみぞうちを殴った。

 

牛乳「くっ、なんてパワーだ・・・!」

 

おれはその場に倒れ込んだ。

 

謎の男は顔色一つ変えずに語りかけてきた。

 

男「俺はお前が俺の相手にならないことくらい分かっている。俺が知りたいのは奴だ。」

 

牛乳「奴・・・!?大森糞男のことか・・・!?」

 

男「違う。とぼけるな。俺の部下を殺した奴のことだ。」

 

牛乳「それは、知らない・・・。本当だ・・・。

 

男「ほう?そうか。ならお前達も探すが良い。」

 

男「奴はお前達の仲間で、俺たちの敵だ。そしてお前よりも遥かに強い。」

 

男「奴を探して出してくれるなら今、命だけは見逃してやるよ。」

 

牛乳(・・・今はそうするしかないのか・・・)

 

牛乳「ああ、分かった・・・」

 

俺はひざまずいたまま力ない声で言った。

 

男「物わかりが良くてよろしい。じゃあな。」

 

謎の男はタンクトップのまま赤いスポーツカーに乗り込んで急発進した。

 

 

牛乳飲みたいはその場に取り残された。

 

牛乳「くそっ・・・!おれは無力だ!無力すぎる!!」

 

俺は地面を殴った。

 

牛乳「・・・。強くなるしかない。そのためには『奴』を探すしかない・・・!」

 

牛乳飲みたいは立ち上がった。

 

BRITのメンバーを爆死させた『奴』を探し出すため。

そして『奴』から強さを教わるため。